事例紹介

 

事例紹介

 

・「食品異臭クレーム」への「対応マニュアル作成」サポート

加工食品業のA社では,以前より顧客からの「異臭クレーム」が課題となっており,できるだけ人的・物的コストをかけずに対応策を構築したいとのご依頼をいただきました.

打ち合わせを通じて,「コスト面から異臭物質の特定は見送ること」,「異臭が発生する条件を明らかにすること」,「ヒト嗅覚で異臭を判定するシステムを構築すること」を目標として設定しました.

まず,主力商品を各種の劣化試験に供試し,異臭が発生する条件と,発生した臭気の特徴を把握しました.また,異臭クレームが発生した際に,迅速に臭気の特徴を確認できるよう,ヒト嗅覚による官能評価(三点比較式フラスコ法)を用いた評価システムを構築しました.さらに,官能評価を担当する人材(パネル)の選定と育成に向けた研修を実施しました.

これらの手順をマニュアル化することで,品質管理部門における異臭クレーム品の検査システムを構築しました.

(業務サポート(レギュラー)によるコンサルティング:8か月間)

PXL_20240710_045423040.jpg

写真 嗅覚官能評価システムの立ち上げに向けた技術研修(イメージ写真)

 

 

 

 

・「GC-MS分析で香りの品質評価」に向けた「分析システム立ち上げ」サポート

食品加工業のF社では,これまで外注していた「製品中の香りの品質管理」について,社内での内製化を計画されていました.一方で,社内には香気成分の化学分析に関するノウハウが十分にないため,分析システム構築に向けた技術的サポートをしてほしいとのご依頼をいただきました.打ち合わせを通じて,装置購入,分析手順の構築,データ解析,評価レポートの作成までを含めた分析システムを構築し,最終的に作業マニュアルを作成することを目標として設定しました.

まず,分析装置としてガスクロマトグラフ質量分析計(GC-MS)の導入を検討しました.その際,本件の目的に対応できることを前提に,できるだけシンプルで低価格な選択肢を提案しました.最終的には,中古市場から装置を購入することとなりました.

また,香気成分の分析には,食品成分分析のような明確な「公定法」が存在しません.そのため,本件の目的を達成でき,かつ現場で継続的に運用しやすい,できるだけ簡素な分析手順を提案しました.さらに,その方針に基づいて研修を実施しました.

これらの工程を現場で実際に運用しながら改善点を反映させ,最終的な分析工程を作業マニュアルとして整理しました.

業務サポート(レギュラー)によるコンサルティング:12か月間

P_20200303_131550.jpg

 写真 GC-MSをもちいた香り分析の立ち上げに向けた技術研修(イメージ映像)

 

 

 

 

・「食品異臭分析(原因物質の同定)」「原因解析(文献調査)」「問題解決」サポート

大手食品製造業のC社では,複数の顧客から「異臭クレーム」が寄せられており,顧客説明のため「大至急(5日以内)」に異臭物質を特定したいとのご依頼をいただきました.

打ち合わせを通じて,異臭品と正常品を比較し,「食品臭気の原因物質を同定すること(エクスプレス対応)」,「文献調査で発生源を推定すること」,「再発防止に向けた対策マニュアルを構築すること」を目標として設定しました.

まず,異臭品と正常品を嗅覚官能評価で比較したところ,異臭品に特徴的な「匂いA」があることが確認されました.この匂いAを「異臭物質の匂い」と定義し,異臭品をにおい嗅ぎガスクロマトグラフ(GC-O)分析に供試しました.その結果,匂いAと類似する「匂い活性A」が感知されました.

次に,異臭品をガスクロマトグラフ質量分析計(GC-MS)分析に供試しましたが,匂い活性Aの保持指標に対応するピークは検出されませんでした.そこで,匂い活性Aをガスクロマトグラフ分取装置(GC-F)で分取・濃縮し,改めてGC-MS分析に供試したところ,該当するピークを検出することができました.得られたマススペクトルおよび保持時間から異臭物質を推定し,標準物質を用いて確認することで,実質2日間で異臭物質を同定しました.

そこで,検出された異臭物質に関する類似事例について,国内外の文献を網羅的に調査し,発生源と発生要因に関する仮説を立てました.その後,分析結果および文献調査の結果をもとにWeb会議で協議し,顧客に対する説明資料を作成するとともに,再発防止に向けた対策マニュアルを作成しました.

また本案件を継続中に,別製品で新たな「異臭クレーム」が発生しました.そのため,プランを「業務サポート,アンリミテッド」にアップグレードし,同時に2つの異臭問題の解決に着手し,同様の手順で説明資料の作成,および対策マニュアルを作成しました.

業務サポート(アンリミテッド)によるコンサルティング:6か月間,,匂い物質分析(同定分析:エクスプレス):佐賀大学学術コンサルティング制度による評価業務

 

〇報告書事例

匂い物質の化学分析,報告書(例)

文献調査,報告書(例)

 

 〇類似事例

刺身の異臭(オフフレーバー)の物質同定と発生源解明

ウンシュウミカンの異臭(貯蔵臭)の選別法開発(第1報)

ウンシュウミカンの異臭(貯蔵臭)の選別法開発(第2報)

 

PXL_20221116_072335552.jpg

写真 におい嗅ぎガスクロマトグラフ(GC-O)をもちいた異臭の原因物質分析(イメージ映像)

 

RIMG5916.JPG

写真 ガスクロマトグラフ質量分析計(GC-MS)をもちいた異臭の原因物質分析(イメージ映像)

 

 

 

 

 

 

・社会人博士号の取得に向けた「論文執筆」サポート

製薬業のB社では,自社製品の研究開発を研究テーマとして,若手社員の博士号取得まで指導してほしいとのご依頼をいただきました.

社会人が博士号を取得する方法には,「課程博士(学費が必要)」と「論文博士」があり,それぞれ原著論文2報,または5報が必要とされています.打ち合わせを通じて,今回は論文博士の取得に向けた第一歩として,「原著論文(英文)1報」の出版を目標として設定しました.

データはすでに自社で取得済みであったため,担当者とのWeb会議を通じて,投稿雑誌の選定,投稿規定の確認,論文構成,データ解析,図表作成などについてサポートしました.原稿は完成した部分から順次添削し,論文全体の構成,図表,引用文献などを投稿雑誌の書式に合わせて整理しました.また,英文については校正業者への依頼を支援し,完成後はオンライン投稿手続きについてもサポートしました.

投稿から約1か月後,査読者から修正指示(リバイス)が戻ってきたため,回答書の作成についてオンラインで支援しました.その後,約2~3回のリバイスを経て受理通知が届き,最終校正(プルーフ)の返送までWebでサポートしたところ,数か月後に論文がオンライン掲載されました.

論文執筆/博士号取得サポート:投稿まで邦文誌1か月,英文誌2か月)

 

 

 

 

 

 

・学会発表の「プレゼン作成」サポート

 

食品加工業のF社では,業界団体の研究会で発表する順番が回ってきたため,プレゼンテーションの作成および発表に向けて,若手社員を指導してほしいとのご依頼をいただきました.打ち合わせを通じて,「異臭クレーム対応」に関するプレゼンテーションの作成指導,および発表担当者への発表指導を目標として設定しました.

まず,F社内で報告されている異臭クレーム事例の中から,発表対象とする事例および関連データを選定しました.あわせて,それらの情報について,社外に公開可能な内容と公開できない内容を整理しました.次に,利用可能なデータについて統計処理および図表作成を進め,その結果をもとにプレゼンテーション全体のストーリーを構築しました.その後,担当者が作成したスライドを確認・修正するとともに,発表用の文言についても添削しました.

さらに,Web会議を通じて複数回の発表練習を行いました.最後に,研究室の複数名の大学院生を聴講者として,発表後の質疑応答を想定した練習を実施しました.

 

論文執筆/博士号取得サポート:プレゼンスライド+コンサルティング1ヵ月

 PXL_20250521_234930914.jpg

写真 大学院生を聴講者とした学会発表(質疑応答)の練習風景(イメージ映像)

 

 

 

 

 

・臭気物質の「文献調査」サポート

化学分析系のD社では,顧客である食品系工場の排気ガスを分析したところ,物質Dが高濃度で検出されました.そのため,物質Dがどのような物質であるかを顧客に説明する必要が生じました.しかし,D社ではこれまで物質Dを検出した事例がなく,インターネットで検索しても十分な情報が見当たらない状況でした.そこで,物質Dに関する学術的情報を調査し,1週間以内に報告書としてまとめてほしいとのご依頼をいただきました.打ち合わせを通じて,物質Dに関する国内外の情報を網羅的に検索し,「検出事例」,「発生源」,「毒性」について整理した報告書(スライド資料)を作成することを目標として設定しました.

まず,日本国内のインターネット情報および学術論文を検索しましたが,物質Dに関する情報は限られていました.そこで,英語情報(英文のインターネット情報および学術論文)に対象を広げて検索したところ,いくつかの関連文献を確認することができました.さらに,物質Dの別名(慣用名,IUPAC名,CAS番号など)を用いて検索を進めたところ,新たな学術論文が見つかりました.これらの情報を和訳し,「検出事例」,「発生源」,「毒性」の観点から整理したうえで,顧客説明に活用できる報告書としてまとめました.

資料作成/学会発表サポート(エクスプレス):報告書+コンサルティング1ヵ月

 

 

 

 

 

・異臭問題に関する社員研修用の「スライド作成」サポート

食品流通系のE社では,流通時に発生する異臭に関して,社員研修を実施していました.これまでは研修講師を外部機関に委託していましたが,今年度から研修を内製化することとなり,研修用の発表スライドを作成したいとのご依頼をいただきました.打ち合わせを通じて,プレゼンテーション全体の流れ,研修時間,スライド枚数を設定しました.さらに,社員に周知したい基礎情報,業界内で関心の高い異臭問題,およびその改善事例について整理することを目標として設定しました.

各種文献資料を引用するとともに,当研究室の研究成果も盛り込み,60分の研修に対応したパワーポイントスライド約30枚を作成しました.

資料作成/学会発表サポート:研修スライド(60分用)+コンサルティング1ヵ月

 講演用のスライドのイメージ,オンライン方式の例,YouYube

 

 

 

 

 

・異臭問題に関するセミナー講師

食品流通系のF社では,製品異臭に関するクレームが増加していることから,担当者向けの研修会を開催することとなりました.そこで,食品異臭に関する発生事例や改善事例について,半日間のセミナー講師を務めてほしいとのご依頼をいただきました.打ち合わせを通じて,セミナーでは「嗅覚の基礎」,「異臭分析の基礎」,「食品異臭問題の事例紹介」などを主なトピックとして取り上げることを目標としました.

食品異臭の発生メカニズムや分析手法の基本を解説するとともに,実際の異臭クレーム事例や改善事例を紹介し,現場での対応に役立つ内容となるよう構成しました.本セミナーは,対面方式およびオンライン方式のいずれにも対応できる形式で実施しました.

セミナー講師:13:00~16:00(3コマ,3時間)

キャプチャ.PNG

写真: オンラインセミナーの様子

講演の様子(オンライン方式の例,YouYube)

 

 

  

 

 

 

 

-----------------

サイトマップ:

 

→「匂い研究コンサルティング」について(ホーム)

 

→教員プロフィール

 

→事例紹介

 

→費用一覧

 

お問い合わせ/ご依頼/ご予約

-----------------

 

外部リンク 

佐賀大学におい農学研究室(上野研)

 

→研究業績

 

→研究ブログ

 

 →アクセス

 -----------------